小沢 美知恵

正直者はバカを見るってよく言うけど

それでもいつも正直でいたいのよね

 

今回は息子様より米寿の記念にご利用いただいた小沢さんにお話を伺いました。
真っ直ぐなお母様の生き方を尊敬いたします、ご協力頂きありがとうございました。

お客様からのメッセージ

これまで昔の話は聞いた事が無く、今回ゆっくり話をして初めて母がこんなに苦労人だったと知りました。
私たち家族にとって一生の宝物になりました、本当にありがとうございました。

幼い頃に経験した戦争

・母ちゃんが小さい頃はどんな時代だったのか聞かせてよ。

私が生まれた時はまだ戦争中で、戦争が終わってもしばらくは毎日食べるものに困るような生活だったのよ。
母親と二つ年の離れた兄と三人で少しの食料を分け合って毎日過ごしていたね。

父親はまだ私が記憶も無い頃に戦争で帰らない人になってしまったからね、幼いながらも戦争の恐ろしさを思い知らされたよ。
お腹いっぱいご飯を食べられる今の平和がこの先も続いてほしいね。


手芸に魅了された学生時代

・母ちゃんは学生時代どんな子供だった?

大人しい生徒で勉強はそんなに得意ではなかったけど学校は毎日楽しかったかな。
週に何度かある手芸の時間が楽しみで仕方なかったのよ。

学校で習った縫い物が好きで家に帰っても母と一緒に手さげカバンを作ったりしてね。
一つ一つ手作りで時間をかけて縫っていって、全く同じ物は作ることができないのよ。

手芸のそういう所に魅力を感じて好きになったのよね。


人生のパートナーとの出逢い

・父ちゃんとはどこで出逢ったの?

当時工場でカーペットを縫う仕事をさせてもらっててね、そこに布を運んでくる業者さんが昭雄さんだったのよ。
お互い年齢も近くて少しずつ話をするようになってお付き合いするようになったのよ。

あぁ見えて若い頃はシュッとしてハンサムだったのよ。
今更、息子にこんな話すると思わなかったわ(笑)


結婚生活、出産

・母ちゃんは父ちゃんと結婚して良かった?

そうね、昭雄さんと一緒だったから色んな事を一緒に乗り越えられたと思うわ。
もちろん大変な時期もあったけれど、隆と洋子も生まれて家族四人で過ごせて毎日幸せだったね。


これまでの人生を振り返って思うこと

・今年で88歳だけど振り返ってみてどう?

そうね~、毎日の暮らしに精一杯で振り返る間もなかったけれど、こうして改めて振り返ると幸せだったわ。

小さい頃も結婚してからも決して裕福ではなかったけれど、いつも家族が支えになってくれてね。
息子も立派に育ってくれて奥さんと孫も見ることができたからね。

・まだまだ長生きするんだよ!これから何かやりたい事とかある?

体力は衰えているけどなんとか体も動いてくれてるからね、家族に迷惑かけないように健康で元気でいることかな?
最近ウォーキングを始めたから町のマラソン大会に出てみようかなって密かに思ってたのよ。


幼き日の母との思い出

母はとにかく優しくていつも正直な人です。

私がまだ小さい頃に遊んでいて近所の会社のドアを割ってしまったんです。
驚いて逃げて帰った私に「やってしまったことは仕方がないから、一緒に謝りに行こう」と言って母ちゃんが頭を下げてくれました。

言わなければバレなかったのに!と私が言うと「正直者はバカを見るってよくゆうけどね、それでもいつも正直でいたいのよね
そう言った母の誇らしげな顔を今でも覚えています。

こちらのページはご家族のやりとりを一部抜粋させて頂き、編集したものです。